学生が企業の採用、組織に期待すること

学生が企業の採用、組織に期待すること

2020年10月21日(水)に開催されたZENKIGEN主催のワークショップでは、初めて外部の方々を招いて実施しました。
インターン生やLGBTの方々、体育会出身の方々など、多くの参加者が集い、ZINZIENメンバーと共に「企業の採用、組織に期待すること」について対話がなされました。

インターン生

ZENKIGENでインターンをしてくれている学生2名に、インターンに至った経緯をお伺いしました。

・高校生時にオープンキャンパスで大学を見回った際、講義中に寝ている方が多いという話を教授や生徒から聞き、ここで4年間を棒に振りたくないという想いから高校を中退された女子高生。その後やりたいことが見つかり、起業することを決意。色んな社長さんのピッチを聞いている中で、ZENKIGEN代表の野澤の話を聞き、「この人についていきたい!」という想いからジョインされました。

・大会などにも出るくらい、競技ダンスを頑張っていた男子大学生。コロナをきっかけ大会などがキャンセルになり、やる気を失っていたところ、ZENKIGENでインターンをしていた友人から「コロナのときだからこそできることがあるだろう」と叱りを受ける。元々マーケティングに興味があったが、勉強するきっかけがなかったため、これを機にZENKIGENにジョイン。

人事の仕事に結びつけて考えると、いかに人は「他人によって影響を受け、他人によって変わっていくか」が分かるというご意見が。
人をいい方向に変えていくことを突き詰めてやっているのが人事で、更に人に影響を与えられる仕事なんだなと改めて感じてもらいました。

トランスジェンダー

続いて、「Rainbow Tokyo 北区」を立ち上げ、LGBTの性的少数者の方への勉強会や交流会をサポートされている方にお話をお伺いしました。
ご自身もトランスジェンダーで、出生時の性別と認識されている性別が異なるようです。就職うか通洞や制服うなど、男女で分かれている社会に生きづらさを感じられていたようです。
最近は、大企業を中心に社内規定でトランスジェンダーへの配慮や、起業うトップが多様性を発信するなど、LGBTフレンドリーな取り組みをされている企業が増えてきているようです。

LGBTの方々を受け入れたい企業ができることとは

まずは、その人らしさが企業で発揮できるように、土台やスペースを作ってあげる。トランスジェンダーと言っても、色んな方がいます。手術された方や、せずに自認している範囲で暮らしている方など。トランスジェンダーの方と同性愛者の方も異なるので、対応を間違えず、自分らしくいられる企業であることが重要です。

そして、企業として受け入れていることを表明できるのであれば、例えば「ダイバーシティを尊重している」ことの発信や、”work with Pride”のベストプラクティスに応募などを通して知ってもらうこともできそうです。

また、「自分らしく」働くためには、例えばLGBTという言葉を出さなくても、幹部や人事の方々が知識として前提に持っている企業さんだと信頼できるようです。

体育会系

最後に、学生時代に体育会系の部活に所属されていた2名の方にお話を伺いました。

・何度も日本一になり、オリンピックを目指すほどレスリングに力を入れられていましたが、大学4年生でご自身の敗退により優勝を逃し、レスリングを辞められたそうです。ただ、誰でも成功することを証明するために、慶應の大学院へと進み、その後は「チームでなにかに取り組む嬉しさ」の経験から組織変革のコンサルティング会社に入社されたようです。

・一人目の後輩に当る方で、同じく多くの大会に出てレスリングを頑張ってきたが、ずっと練習に時間をかけていたことから、就活を始めても社会のことがわからない状態だったとのこと。大企業しか知らず、ただ大企業に入る能力もないと思われ、適当に内定もらった企業に入社されたようです。ただ、レスリングは活かされず、社風もブラックだったので退社された際に、先輩にお声がけいただいて同じコンサルティング会社に入社されたそうです。
前職は飲み会で愚痴ばかりの会社だったにも関わらず、転職先は「次はこれやりたい!」と盛り上がれるような会社で、大きな違いを感じられているようです。

体育会系の学生にアプローチする際、企業ができることとは

体育会系の皆様は、オリンピックや世界を目指して活動されており、就職活動を始めると「逃げ」だと言われる文化。とても忙しい上に就職活動に対して能動的ではないようです。大学側も体育会系の学生が就職しなくて困っていることもあるようです。
なので、企業側からアプローチする際は、体育事務課や大学のキャリアセンターに営業かけていただき、講座を開いたりすることが大事そうです。

体育会系の皆様は、社会について知る機会が少なく、どんな企業があるのか分からないことが多いので、選択肢が少ない。そういった学生に接触しアピールすることで、魅力を感じる人も出てくるのでは。

最後に

一時間のワークショップもあっという間に終了。
最後にご参加いただいた皆様から感想をいただきました。

・色んな人の考え方に触れられて、とても勉強になりました。今後も学生側の気持ちをうまく伝えていきたいなと思いました。
・企業側は、何かに没頭している体育会系などの学生に価値を感じている一方で、学生本人たちは社会を知らないといった点から価値を意識していないというギャップが生じている。お互いがWin-Winになれるような活動に余地がありそう。
・体育会系だけでなく、学生全体が自分の価値に自信がないと感じているのでは。日本は起業率が世界でも最下位レベルで、やっぱり日本人は自信がなく、特に学生は自分自身の価値を見出だせていないので、気付けるようなコミュニティがあればいいなと思いました。

など、とても多くのご意見をいただきました。
今後もZINZIENでは、学生や社会人のゲストのみならず、大学職員や親世代のゲストなども招いて、対話をしていきたいと思います。

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