人事は孤独であるべきなのか?これまで閉じがちだった世界を「開かれたものへ」という想いがコミュニティを立ち上げるきっかけでした

人事は孤独であるべきなのか?これまで閉じがちだった世界を「開かれたものへ」という想いがコミュニティを立ち上げるきっかけでした

ZENKIGEN1号社員として創業間もない2018年4月より活動をしている清水と、
デザイナーとして活躍中のマリーこと岩谷に、人事コミュニティ「ZINZIEN(ジンジエン)」創設の背景や想いをインタビューしてみました!


清水 邑(しみずゆう)株式会社ZENKIGEN
ZINZIEN コミュニティマネージャー

● 2013年
新卒でBtoBマーケティングベンチャーの株式会社イノベーションに入社。
同社が上場までの4年間、BtoBセールス・マーケティングコンサル業務に従事し組織の急成長を牽引。
上場後は、社長室にて新規事業企画やM&A業務に従事する傍ら採用面接官にも関わる。
● 2018年
第一号社員として株式会社ZENKIGEN入社。
HRtech領域のカンファレンス「NEXT HR カンファレンス」や
「開かれた人事」を志す人事コミュニティ「ZINZIEN」の立ち上げ、
年間150本以上のセミナー登壇を行う。


岩谷真里奈(いわたに・まりな)
株式会社ZENKIGEN UXデザイナー/慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科研究員/フリーランスデザイナー

多摩美術大学情報デザイン学科にてデザインを学んだのち、慶應義塾大学大学院SDMにて共創型イノベーション手法について研究。
新卒で玩具メーカー開発職に従事し、現在は複数企業にてデザイン、新規開発等に携わる。
ZENKIGENでは主にUXデザインと、ZINZIENコミュニティのファシリテーションを担当。


長田 涼 (ながた・りょう)
コミュニティフリーランス

スポーツ大学を卒業後、ユニクロ→スポーツイベント会社→IT企業を経て、2018年にコミュニティフリーランスとして独立。
これからの働くを考えるオンラインサロン「Wasei Salon」や「渋谷をつなげる30人」、「コミュニティの教室」などでコミュニティマネージャーをつとめ、「ZENKIGEN」や複数の企業でコミュニティアドバイザーとしても従事。好きなものは銭湯とスポーツ。
twitter: https://twitter.com/SsfRn

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現在ZINZIENコミュニティの運営をお手伝いいただいている長田涼コミュニティマネージャーからのインタビュー形式でお届けします。

長田 - まず、今回人事コミュニティの立ち上げに協力させていただきありがとうございます!お話いただいた時に、皆さんが思い描いているビジョンにとても共感しました。

岩谷 - こちらこそ、ありがとうございます。長田さんとちょうど別件で一緒にお仕事をしていた中で、日本で有数の、というか日本一のコミュニティマネージャーだと思ったので、
これまでのご経験からアドバイスをいただけないかと思いお声がけをさせていただきました!

長田 - それはそれは恐れ多いですが、笑
もともとはデザインの道を進んできたマリーさんがどうしてコミュニティの研究をしようと思ったんですか?

岩谷 -理由としては、デザインよりもコミュニティが持つ力を強く感じるようになったことが背景としてあります。
様々な情報があふれる現代社会において人々の行動指針となるのが、信頼している人からのおすすめやストーリーを持った製品への共感になっていると考えています。

昔は「ジャケ買い」のようにデザインがかっこいいから中身をよく知らなくても商品を買ってしまうといったたことがあったと思います。
人の行動に大きく影響を与えてしまうデザインというものに可能性を感じていたのですが、もはや意匠的なデザインがかっこいいのは当たり前な世の中になりました。

これからは、お互いに信頼し合い、情報を共有できる場が必要であり、コミュニティをデザインをすることによって社会の動きをつくりだしていける、より適した人に適した価値を届けることができるんじゃないか、そう思っています。

長田 -なるほど。僕自身も日々の活動を通して、コミュニティの果たす役割に大きな可能性を感じています。
人と人の繋がり、社会との繋がり、こんな時代だからこそより一層求められていくものかもしれないですね。
今回も、皆さんの真摯にコミュニティと向き合う姿に感動し、ここまで一緒にやらせてもらっています。
今日はせっかくなので広くご紹介できればと思い。コミュニティをはじめた背景について再度お話いただけますか?

清水 - はい、当社ZENKIGENは「テクノロジーを通じて人と企業が全機現できる社会の創出に貢献する」というビジョンの元、
活動をしており、僕自身、WEB面接サービス「harutaka」などを通して、多くのお客様(人事)、求職者、大学関係者との接点を持たせていただく中で、現状の採用/就職活動には多くの「苦労」「消耗」が存在することに問題意識を感じてきました。

長田 - 例えばどんなところに問題意識を?

清水 - 現状各企業は、採用活動に莫大な労力を掛けています。
大量の母集団を集め、画一的な基準で人を判断し、大量の就活生の活躍をメールで祈念し、内定を出した学生を囲いこむ。

また同様に求職者も、就職活動に莫大な労力を掛けています。
大量のエントリーシートを提出し、画一的な基準で判断され、
多くの企業に活躍をメールで祈念され、内定の出た会社にしがみつく。

現在の採用/就職活動には上記を始めとしたいくつかの「対立構造」が存在しています。中でも大きな課題意識は、人事が「閉じられている」状態

当たり前と言えば当たり前ですが、労働人口減少著しい現在を俯瞰して見ると、その歪さを感じていました。

長田 - 確かに人事という領域は職種柄少しクローズドな印象はありますよね。

清水 -はい、そして昨年突然新型コロナウィルスがやってきました。
withコロナの時代となり、人事業界も大きな変化をせざるを得ない状況となりました。
今までの当たり前は当たり前でなくなったと感じています。

緊急事態宣言発令直後の4月7日より「人事相談所」なるウェビナーを
CHRO共育プラットフォーム「CANTERA」様と共催で全17回連続配信を行ってきました。

日々変化する状況の中、従業員の日々の働き方、会社のルール、社員やその家族の健康や安全への配慮、組織運営の方向性・・・など
沢山の正解のない問いに向き合い続ける経営者、人事の皆さんと共に情報をシェアし、学び、活かし合う場を目指しました。
この思いに賛同いただいたゲストを毎回お迎えし、多くの人事の皆様にご視聴いただきました。

この活動を通して今こそ「社会に開かれた人事」という概念が必要ではないか、ということ再認識し、コミュニティ設立を決めました。

「社内に閉じた人事」ではなく、
社外、社会とのネットワークを築き、共に成長する
「開かれた人事」「未来を創る人事」という共通の価値観を持ってこのコミュニティを推進していきたいと思います。

長田 - 名称の「ZINZIEN(ジンジエン)」に込めた想いは?

岩谷 -辞典「広辞苑」より「働くこと」に関する新たな概念を考える場。という想いが込められています。
円形をイメージし、繋がり、年輪のように紡いでいくというコンセプトでロゴをデザインしました。
コンセプトであるBorderless Human Relations を実現していけるよう、コミュニティを成長させていきたいですね。

長田 - 具体的にはどのような活動をしているんでしょう?

岩谷 - 昨年7月末、対話を重ねて共鳴した初期メンバーとキックオフMtgを行いました。
初期メンバーとして参加いただいたメンバーには心からの感謝をお伝えしたいと思います。

まだまだ活動は始まったばかりですが、多様なワークショップを通じて、共に考え、学び、創り出し、発信をしていきたいと考えています。
この半年で、人事担当者だけでなく、大学関係者、大学生、高校生など様々な方を巻き込みながら活動を行ってきました。
これらの活動を通じて得られたことを論文にもまとめて社会へ発信をしていく活動も進めているので、広く皆さんに知ってもらえたら嬉しいなと思います。

長田 - 今後はどこを目指していきますか?

清水 - ZENKIGENのビジョンから一歩もぶれることなく、人事の皆さんの活動をよりよく発展させるお手伝いをすることで世の中に価値を提供できるよう精進したいと思います!

長田 - 僕も皆さんの想いに共感してコミュニティのお手伝いをさせていただいております。これからもっともっとよいコミュニティにしていきたいです。引き続きよろしくお願いします。

清水 - ありがとうございます!今後も活動を発信して参ります。ご興味をお持ちいただいた人事担当の方がいれば、是非お気軽にご連絡いただきたいですね。

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