お互いに共感する場はありますか?学生と人事の本音の対話から見えてきた就職活動の今と未来

お互いに共感する場はありますか?学生と人事の本音の対話から見えてきた就職活動の今と未来

2021年2月9日(火)に行われた、『共感型”オンラインワークショップ -「誰と働く」を考える』をレポートします!

「会社の人事担当者って学生に何を求めてるんだろう」や、「学生ってどんな思いで就職活動しているんだろう」ということを知りたい学生さんや人事担当者さんは必読です!

どんなイベントだったの?

ZINZIENメンバーと、今就職活動をしているもしくはこれから就職活動をする「学生」が自由に意見交換をできる場を設けました。
グループに別れて意見交換したり、人事担当者が「就職活動」についてのセッションを行うなど、学生にも人事担当者にも実りのある場でした。

“共感型ワークショップ”って?

参加した学生や人事担当者が、お互いの立場を越えて人と人という対等な関係で同じ時間を過ごし、「なんとなくこの人いいな」「もっと話をしたいな」という思いを元に相互理解を目的に企画されたワークショップのことです。
まず初めに、セッションテーマ「これからの就活(採用)と働き方の変化」について、企業での働き方や採用の方法が大きく変わってきている過渡期である現状を、人事の目線でお話しいただきました。

1. 人事セッション「これからの就活(採用)と働き方の変化」

1-1. それぞれの業界ではどのように働き方が変わったのか

—現状は人事としてどのような課題を感じていますか?

石原さん:現状の企業の問題点としては、仕事の形態がオンラインへと切り替わったことで、社内でのコミュニケーションが取りづらくなっている実情があるということですね。そんな状況の中、採用の方法も大きく変わってきているのではないかと思います。

現状、人事担当者は、どうすればオンラインでの採用をより良いものにできるのかという課題を抱えているのではないでしょうか。

— オンラインとリアルの店舗があるような会社ではどのように働き方が変わりましたか?

井本さん:井本さん:コロナ禍により医療や介護などの分野もオンライン対応を検討せざるを得ない状況になり、一部ではありますが働き方も大きくかわりました。日々診療等がある中で間接部門も現場とともに出社する形態であったのが、オンライン対応可能な業務についてはリモートも可という選択肢が増えたことは大きな変化です。

早野さん:店舗がある場合、店頭に立つ社員は不安があったり辛い部分があると思うので、いかに安心して出社してもらえるか、安心して働けるように配慮する必要が出てきました。
様々な配慮を行う必要性が出てきて、人事にも創造性が求められていると思います。

— 株式会社ZENKIGENでは最近茅ヶ崎にサテライトオフィスを設立されましたが、どんな経緯で設立したのですか?

松川さん:弊社は新型コロナウイルス感染症が流行する以前よりテレワーク環境には力を入れていました。
そのため、テレワーク環境に切り替えるのは大変ではなかったのですが、テレワーク環境下で生じるストレスや健康問題に対して、会社としてサポートをしたいという思いもあり、サテライトオフィスを設立しました。
都心から離れて自然と触れ合ったり、十分なスペースがあるので密にならないように少人数で集まることもできるようにしました。
社員が健康で楽しく仕事ができるように創意工夫するのも人事の役割だと思います。

1-2. どうすれば学生に信用してもらえるような人事になれるのか

—学生との信用はどのように築くように心がけていますか?

江頭さん:学生さんからの信用をはかったことはないですね。人事は会社の顔なのでまず、学生の皆さんが人事である自分を信用してもらえるようにひたすら努力しています!

—オンラインでのインターンシップで学生さんと長期で接する機会が多いと思うのですが、信頼関係を築くために気をつけていることや学生さんにこうして欲しいというものはありますか?

石原さん:インターンシップでは、リアルで行っていた内容をただオンライン化したものにならないように、グループ理念に基づいてダイナミックに挑戦できる場になるように創意工夫しています。

— 人事の方が会社の理念を体現できていることって信用に関わりますよね。早野さんは人事として会社の理念に基づいて動くことについてどう思われますか?

早野さん:私たちも理念に基づいて、挑戦することとかクリエイションすることを楽しもうという思考を大切にしようという想いが会社としてあります。インターンシップなどで弊社に来る人にはそういう部分を知って欲しいと思っています。

一方、直接お客様と接するという業界の特性上、そばにいる人にどのような価値や安心感を提供できるのかも大切にできるよう心がけています。

1-3. 人事からみたオンライン採用の利点とは

— オンラインとオフラインの選択肢をどのように捉えているのかを教えてください。

井本さん:私たちの会社は社員が患者様に接する必要性がある事業なので、直接会って面接をする機会は必ず欲しいと考えていました。新型コロナ感染症の流行以前は、オンラインだけの面接なんてとんでもないという風潮がありました。
しかし、新型コロナ感染症の流行によって、企業側や面接に関わる学生さんもよしとされていることによって採用の方法がかなり変わったきっかけになったと思います。
更に、オンラインだと会いにいく・来てもらうという障害がなくて気軽に話せるので、今まで以上に接点が多く持てますよね。何度も話して、その学生さんを知ることができるということはオンラインの利点かと思います。

2. 共感型ワークショップ

さて、セッションの次は学生さんと人事のディスカッションの時間です。

2-1:【問い1】自身が理想とするライフスタイルから考える理想の働き方

こちらの問いでは以下のような意見がありました。
一部のグループでの内容ですがご紹介します。

学生
・人生楽しく過ごすために仕事があればいいな
・仕事に関する熱量が高い人たちとお互いに信頼しあって働きたい
・好きなことに携わることがしたい
・夢に共感でしてくれる環境がいい
・フレキシブルに融通が働く場で働きたい

などの意見がありました。
働くことに関しての熱意を感じられます!

人事担当者
・人間的に成長できる経験ができる仕事が好きで、好きなことをずっと極めていたら今に至るので今が理想の働き方。
・自分がいつまでもワクワクしていたいという気持ちがあり、ワクワクが生まれる会社にするために、人事という仕事を通じて理想の働き方を実現できていると思う。
・ノウハウを人に共有して、その人が成長して、一人ではできないことをみんなで実現できる仕事が楽しい。
・人事部として、新型コロナウイルス感染症をきっかけに社員が副業をできるような体制づくりを行い、自身も副業を行うなど、企業も巻き込んで理想とするライフスタイルと働き方を実現できている。

全員が、いま理想とする働き方ができているというなんとも肯定感強めのご意見でした!
こんな人事のいる会社で働けると最高ですね!!

2−2:【問い2】企業側から学生へ「働くことの軸の見つけ方をアドバイス」と、学生から企業側へ「こんな企業だったら入りたいかをアドバイス」

企業側から学生へ「働くことの軸の見つけ方をアドバイス」
学生から企業側へ「こんな企業だったら入りたいかをアドバイス」
次の問いは人事担当者と学生とで発言する内容が異なります。
実際にでた意見をご紹介します。

学生
・自分がどんな企業だったら入りたいのかはまだちゃんとわからない。理想はその会社の人と実際に会って、一緒に働きたいと思うこと。
・みんながわいわい楽しそうな活気のある雰囲気の会社に入りたい。そして、プライベートでも仲良くなりたい。

どのような会社で働きたいかは個人によって大きく異なりますね。

人事担当者
・価値観が同じ人に巡りあうことが大事なので、会社が掲げている理念を見て、実際にその理念のもとでどんな人が働いているのかを知って、企業を掘り下げて知るということをするべき。
・理念だけではなく、働いている人にも共感できるかを見て、自分に合う企業を探して欲しい

企業の理念と人を見ろというお言葉、納得です!

一方、学生からでた、逆にこんな企業にはいきたくないという意見が上がったものとして、

・会社や各部署に関する具体的な説明がないのに、熱量だけで入社を勧めてくる社員・人事がいる
・選考に至るまでや内定が出た後の連絡が機械的で、タスクとして接せられている感がある

ふたつめの意見には、ぎくっとしたとおっしゃる人事担当者の方もちらほら、、、。
今この記事を読んでいる人事担当者の方はいかがですか?

3. 感想

最後に、このイベントに参加した感想を何人かにお話していただきました。

学生
・コロナ渦の就活について不安があったが、人事の方が新卒の採用について真剣に考えていてくれているという事実に安心した。
・人事の人とフランクに話す機会は今までなかったので、色々聞くことができてよかった。楽しく働いている方が多くて、働くことは楽しいことなのだと感じた。

人事担当者
・学生のリアルな意見を聞く場になってよかった。学生のために何ができるかをもっと考えたい。
・楽しかったです!本当にいろんな意見があって、気づいていなかった視点やもっとちゃんとしなきゃと思ったこともたくさんありました。自身で気づけなかった採用に関する気づきがありました。

最後に参加してくださったメンバーで集合写真^ ^
参加してくださった皆様ありがとうございました!!

4. まとめ

いかがでしたか?
学生と人事担当者がフランクに意見交換できる場を通じて、新卒の就職活動というものを学生にとっても、企業にとっても有意義なものにする一助として欲しいです。
イベントへのご参加お待ちしています☆

イベントに参加する学生のメリット
・実際の企業の担当者と直接話して、就活に関する不安や疑問を相談できる
・人事担当者がどんな視点で面接をしているのか、どこを見ているのかを知ることができる

イベントに参加する人事担当者のメリット
・学生の等身大の考えや就活に関す姿勢を知ることができる
・魅力的な学生と出会うきっかけになる

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