組織開発から見えた「社会人共通の成長フレームワーク」とは

組織開発から見えた「社会人共通の成長フレームワーク」とは

2021年3月8日(月)、今年初めてのZINZIENメンバー主催ワークショップを開催しました。
今回は石原さんに、前職の京セラ株式会社で人材開発、組織開発に従事されていた際に、これは大事だなと感じたことをお話いただきました。

①京セラで大切にしているフレームワーク

京セラ株式会社では、創業者の稲盛和夫さんが提示された「人生方程式」という考え方があります。
これは、掛け算によって人生と仕事の結果が決まるという方程式です。

人生・仕事の結果 = 考え方(-100~100) x 熱意(100~0) x 能力(100~0)

この方程式で一番大切なのは考え方
考え方はポジティブな人もいれば、ネガティブな人もいるため、唯一考え方だけは100にも-100にもなりえるそうです。
もし熱意も能力も高い人がネガティブに生きていたら、仕事の結果はマイナスになってしまいます
逆に能力がなくても、考え方や熱意が高ければ人生と仕事の結果は良くなります。

②京セラで経験から学んだ3つの教訓

1.全てのことに二面性がある

全てのことに二面性があるとは「うまく行く価値の裏側では、損なわれている価値がある」ということ。
例)生産性を図るためにマニュアルを作成→ビジョン構築力・創造性が失われる

目的があって価値を作り出すために、手段やフレームワークを作ってうまく進めているその中でも、
どんな価値が損なわれているのか両方に目を向けることが大切です。

2.唯一の法則は「法則などない」ことである

「こうすると失敗するよ」や「こうすると成功するよ」を教科書のように信じてしまうことがあります。
教科書でも正しくもない、それさえも否定する覚悟をもって物事に触れていくことが大切です。

3.人は「成長」を諦めた時、眼の光がなくなる

人間は誰しも、自分が成長した瞬間が一番うれしい。例えば子供などは分かりやすく、親に「見て見て!」と言ってくるのは、
褒めてほしいのではなく、自分より基準の高い人に「成長しているね」と言ってほしいからなんです。
大人になると成長実感を感じることがなくなり、成長したいと思うことができなくなっていきます。
成長という観点をもっと捉えることが大切だそうです。

③新たなフレームワークの紹介

成長方程式は、方程式なのに、定義がない→自分で考えることが大切になる
人生方程式は過去の自分(1年前など)と比較して定期的に考えるもの
成長方程式は定義がないため出来事によって変わってくる

定義されているものと、定義されていないこと、両方を見て考えていくことで、
成長も止まらず、人生と仕事の結果はより高次なものになる
そうです。

➃成長を方程式で表すとどんなものになるか

参加いただいたZINZIENのメンバーの皆さんで自分の成長を方程式で表すとどうなるのかをテーマに話し合い、お互いを共有しました。

・自分の過去で成長を実感するタイミングを考えてみた時に、勝つか負けるか、引き分けか、
わからない得体の知れない戦にまずは挑みに行っているというのが大前提としてあって、負けてもなにか得られるものがあるので、
成長するためにまずは得体の知れない戦に挑むことが大切だと考えました。

・仕事に対して素直さ、謙虚さがあった方が成長できると感じました。

・わくわくして、ビクビクするものが一番やりがいを感じて成長の理想像だと感じています!

・成長するタイミングを考えた時に、
 達成と未達→やりぬいた時もやりきれなかった時も自分自身の成長に繋がる
 評価・評判→周りがどう思っているか
 内面の方向性→あきらめムードだと、全体がマイナスにも傾いてしまうかなと
 思いました。

仕事をしていくうえで見失いがちな成長について、改めて考える機会はなかなかなかったと思います。
今回石原さんの話しを聞いていて、ハッとさせられることが沢山ありました。
今後も皆で話し合い考える機会を増やしていきたいと思います。

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